【高齢者の方、要注意!老人ホーム詐欺】

老後のためにと、子育てをしているときから、少しずつコツコツと貯金をしてきたり、必死で働いてきた退職金や年金は、高齢者の大切な資産です。ほとんどの方はその資産で、老後の生活をやりくりします。自宅での生活が難しくなった方は、介護つきの高齢者専用マンションや老人ホームなど、新しい生活の場へと移住する資金として利用します。

 

①老後資金はどれくらいあるのか

夫婦が65歳で定年し、その後は貯金や年金で生活をしていく場合、少なくとも3000万円は必要であるといわれています。それは、年金額とあわせた金額がおおよそ7000万円であり、夫婦が月々生活費として30万円使用した場合、20年分の生活費用がまかなえるからです。

しかし、超高齢化社会となった現在、85歳以上の高齢者は多くいます。理想的な資金といわれても、子育てや冠婚葬祭などの出費も多く、思うように貯蓄に回せないため、本当に3000万円もの資金を65歳の時点で持っている方はそれほど多くないのが現状です。そのため、贅沢することはなかなか難しく、生きていくために大切な資金なのです。

 

②うまい話には罠がある

老後資金に余裕があれば、有料の老人ホームを終の棲家とすることも可能です。しかし、利用料金の安い老人ホームは、利用希望者が多く、公的な施設であればさらに入所待ちの方が多くなります。そのため、まだ施設の入所条件に合う介護度ではない場合でも、将来的な入所を考えて申し込みをする方がいます。

そこに漬け込むのが、高齢者の資金を狙った詐欺です。「新しい施設ができた」、「いい条件がある」、「この地域の方だけの特別な案内」など一見ありえそうで高齢者にとってお得な話を持ちかけ、嘘の契約をすることで、老後資金を奪うのです。もちろん、優先入所というのは嘘であり、酷い場合は施設すら存在しないのです。

自分は騙されないと思っている方もいると思いますが、実際に老人ホームの入居権に関する詐欺にあった方は認知力もさほど低下していない60歳代の女性が多く、お金を支払う前の相談件数は減ることなく、むしろ増えているのです。

 

③老人ホーム詐欺に合わないために

待機者があふれている今、老人ホームの入所権に関していい話を聞いたら、信じたくなりますね。しかし、詐欺に合って大切な老後資金を奪われてはいけません。

まず、施設を選ぶときは必ずその施設に訪問して、実際に見て話を聞いてから契約するようにしましょう。自分の目で確かめることで、契約が正式なものであることがわかるだけでなく、施設の様子やスタッフの雰囲気なども見ることができます。老後、長く生活する場所ですから自分の納得がいく過ごしやすい施設を選ぶことが大切です。

また、いい話を聞いたとき、自分ひとりで決めないようにしましょう。信頼できる家族に相談し、契約内容など怪しい点がないかを一緒に確認することと、時間を置いて考えることで正しい判断ができます。

万が一、詐欺かもしれないと思った場合は、慌てずに最寄りの消費者生活センターやケアマネージャーなどに連絡して相談しましょう。

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